アンネ・フランクとの誓い(5)
原始的人間集団のヤノマミの世界は、仏教を信じる人々が近づきたいと考えている、「浄土世界」にかなり近づいていると私は思います。 本日は、東方浄土について、私の意見を述べたいと思います。 というのは、NHK連続テレビドラマ「マッサン」のヒロインである 「エリー」 の実在のモデルであった「竹鶴リタ」 が日本で、過ごした人生の中に、東方浄土的願望があったと考えたからです。また、東方浄土志向を感じさせる、イスラエル国歌についても意見を述べたいと思います。
(2014年12月14日)
「東方浄土」と「竹鶴リタ」そして「イスラエル国歌」について
親愛なるアンネ様
竹鶴リタの人生を振り返るならば、彼女の夫である日本人との間に築いた、素晴らしい恋愛関係、夫婦の愛とは別に、日本という国と結婚したとしか思えないような、様々な彼女の努力のたまものを感じることができます。 素晴らしい恋愛関係にこだわるならば、1700年ごろに、永遠の愛を誓いながらも、悲しい別れを経験した「ウィリアム・ダグラス」と「アーニーローリー」の恋愛が、彼らの死後、200年以上たってから、「ウィリアム」が日本人の「竹鶴政孝」としてよみがえり、「アーニー」はそのまま、スコットランド人の「リタ」としてよみがえり、幾多の試練を乗り越えながら、別れることなく、リタが死ぬまで、世界的にも価値がある 気高く、尊い、恋愛関係が続き、私は、それを、「ウイリアム」と「アーニー」の恋愛の復活と考えたいです。 私は「アーニー」の人間としての気高さが、「リタ」にそのまま受け継がれているように思います。 できることなら、駆け落ちしたいと考えていた 「アーニー」の夢は、「リタ」によってかなえられたと言えるかもしれません。
いずれにせよ、「リタ」にとって、西洋世界よりも、安心して安全に過ごすことが期待できる平和な国として、結婚をするような気持ちで日本を選び、ここで生きてゆくと決めたに違いありません。リタが住む西洋社会は、文明的な完成度が高く、変わりようがないが、日本は発展途上にあり、私はこの国の発展と共に生きていく冒険ができるのだと、期待したに違いありません。
日本に住む外国人ならだれでも、この国は、良い国だと思えるような社会のシステムこそが、まさに、この世的浄土世界造りに通じる日本人の考え方であり、竹鶴リタは、意識しなかったとしても、 日本で、そのような社会の土台作りに貢献したと、私は考えています。夫の「竹鶴政孝」は日本で初めてウイスキーの熟成に成功した偉大な人に違いありませんが、竹鶴リタは、「日本人以上に日本人になりきる」という、人生を貫き、人間として熟成し、浄土に近づいた人だといえると思います。
私が、東方浄土にこだわっているのは、ユダヤ人の魂が「シオン」の地を見続けながら東の果てに向かって歩き出したと訴えるように歌っているイスラエル国歌を知ったのが直接のきっかけです。 「シオン」は、宗教的な意味で「祇園(ギオン)」と関連性があり日本のことを意味しているように感じさせる歌です。 アンネ様達、多数のユダヤ人は、自分たちの国がエルサレムのある地に建国できたなら、そこを「シオン」の地として暮らしたいと考えていたと思います。
しかしながら、願いがかなって、イスラエルという国を建国できたけれども、その後は、アラブ諸国との戦争が続き、60年以上たった今も、平和は実現していません。 イスラエル国歌は、日本こそ 東方浄土が実現できる国である、あるいは、イスラエルに浄土をもたらす重要なカギを持つ国であることを、暗示しているのかもしれません。 日本国そのものが浄土を目指さない国であったとしても、日本の中の、小さな特定の場所に、浄土に近い地域を作ることができます。 その地域には、日本に住む外国人ならだれでも、この国は、良い国だと思えるような社会のシステムができることでしょう。
仏教の専門家たちが、考えている、浄土は、およそ、次のようなものです。 「不安とか苦悩のない世界であり、自他の差別を超えた平等の世界で、また、この世のものではない、完全無欠に真実の世界であり、この世に住む私たちは、浄土世界が発信する光の影を見ることしかできない、この世に浄土は存在しない。 ただ私たちは、煩悩(秘密、不信,権利等を正当化したい心)を捨てていく姿勢を続けることで、浄土世界に近づくことができるだけである。」
日本が、全国民的に、浄土を目指さないとしても、物質的な豊かさで、その価値を高めるのではなくて、人徳に優れ、精神的な豊かさで、国民総生産ではなくて、国民総幸福の数値を重要視する国を目指すことは、仏教国ブータン の例を見ても、不可能ではないと思うのです。
私たちが、「この世のあらゆるものは、本来、誰のものでもない。 権利を主張するよりも、管理するのがふさわしい人に預けたほうが良い、秘密はなるべく持たないようにしよう、そうすれば不要な不信感が生まれることもないからと考え、さらに、アンネ様が主張している、〔どんなことが起ころうとも、人間には消えることのない良心がある〕等と考えるようになれば、かなり、「浄土に近いこの世の社会的シテム」が実現できるのではないかと思います。人間的な知恵で、見た目の、強さ、賢さ、カッコ良さ等を、世界の人々に示すのに、優秀な能力を持った、ユダヤ人の幸福は、日本人の幸福にも 直接的につながっているような気がしてなりません。
「マッサン」の主題歌、「麦の歌」の歌詞の中に、「日差しを見上げるように、あなたを見つめたい」という表現がありますが、おそらく、ユダヤ人たちの魂は、日差しを見上げるように、東方浄土的「シオン」をこれからもみつめ続けていくことでしょう。そして、私の場合は、私の母が生きていた頃に、子どもの私は、日差しを見上げるように、母を見つめていましたし、私が成人してからは、反対に私を見つめる母の姿がありました。 そして、今、私は、日差しを見上げるように、霊の世界にいるアンネ様を見つめています。
それでは、NHK連続テレビドラマ「マッサン」 の主題歌、の歌詞を、そのまま、紹介しますので、ご覧下さい。 題名は 「麦の唄 」で、中島みゆき さんが 作詞・作曲・歌手 の全てを担当しています。
1、 懐かしい人々、なつかしい風景、そのすべてと離れても、あなたと歩きたい。 嵐吹く大地も、 嵐吹く時代も、日差しを見上げるようにあなたを見つめたい。 麦に翼がなくても、歌に翼があるのなら、伝えておくれ 故郷へ、ここで生きてゆくと。 麦は泣き、麦は咲き、明日へ育ってゆく。
2、大好きな人々、大好きな明け暮れ、 新しい「大好き」を、あなたと探したい。 私達は出会い、私たちは惑い、いつか信じる日を経て、一本の麦になる。 空よ風よ、聞かせてよ、 私は誰に似てるだろう。 生まれた国、育つ国、愛する人の国。 麦は泣き、麦は咲き、明日へ育ってゆく。
3、泥に伏せる時にも、歌は聞こえ続ける。 そこを超えておいで くじけないでおいで。 どんなときも届いてくる 未来の故郷から。
あなたの心の恋人Wonder/Satoh より